ブランクがあっても、また働き出せる ― 元アイドルの再スタート

「一度は別の道を選んだけれど、やっぱりちゃんと働きたい」
「結婚や出産で、しばらく仕事から離れていた」
「前に一度相談したけれど、そのときはタイミングが合わなかった」
もしいま、そんな気持ちでこのページを開いたのなら、最初にお伝えしたいことがあります。再スタートに、遅すぎるということはありません。 一度立ち止まっても、寄り道をしても、そこからまた歩き出した方を、私たちは何人も見てきました。書いているのは、約9年アイドルとして活動して卒業し、いまはキャリアコンサルタント(国家資格)として同じ道を歩む方をサポートしている私、桜のどかです。
ブランクがあると、もう就職は難しいですか?
いいえ。ブランクそのものが不利になることは、ほとんどありません。まっすぐ進まないほうが、むしろ自然です。
卒業してすぐに次の道が決まる方ばかりではありません。いったんフリーランスや単発の仕事でつないだり、アルバイトをしたり、生活の状況が変わって一度キャリアから離れたり――そうやって回り道をしてきた方のほうが、実は多いくらいです。
私自身、卒業した翌日から「これからどうしよう」の連続でした。自分が社会でどれくらいの価値で働けるのか、誰も教えてくれない。だから「とりあえず今できること」を選んで、決めるのを先延ばしにしてしまう。その気持ちは、痛いほどわかります。
でも、そこで「もう自分は出遅れた」と決めてしまうのは、少しもったいないことです。空白の期間そのものが不利になるのではなく、その期間をどう言葉にして伝えるかで、見え方は大きく変わります。そこを一緒に整理するのが、私たちの仕事です。
結婚・出産で離れていた期間は、マイナスになりますか?
なりません。その期間があること自体は、マイナスにはなりません。大切なのは、離れていた間に何を考え、これからどう働きたいと思うようになったかを、言葉にして伝えられることです。
ライフステージの変化を経て「安定した土台がほしい」と思えたことは、むしろ前向きな動機として企業に伝わります。就職や再就職を、女性のライフイベントと二者択一で考える必要もありません。20代なかばから30代前半は、卒業の転機とライフステージの転機が重なりやすい時期ですが、対立させずに中長期で両立させる視点で、一緒に設計していけます。勤務時間やリモートの可否といった働き方の希望も、最初に一緒に整理していきます。
再スタートを考えるとき、多くの方が次の3つを心配します。でも、ひとつずつ見ていくと、どれも越えられそうだと思えてきます。

フリーランスや契約社員の経験しかなくても、正社員になれますか?
なれます。実際に、個人事業や契約の働き方から正社員になった方は、少なくありません。
雇用の形が業務委託・契約社員・正社員と変わると、社会保険や税金、働き方の安定性は変わります。芸能・アイドルの世界は業務委託に近い契約が多いので、その違いに馴染みが薄いのは当然のことです。けれど、続けてきたこと・工夫してきたことは、雇用の形が違っても、きちんと職務の言葉に翻訳できます。足りないのは能力ではなく、経験を「仕事の言葉」に置き換える作業だけ、ということがほとんどです。
「何もスキルがない」と感じてしまう方も多いのですが、それも多くの場合は思い込みです。強みの見つけ方は「何もスキルがない」は思い込みです ― 元アイドルの強みの見つけ方で、履歴書での経験の書き方はアイドル経験は履歴書に書ける?職歴の書き方 完全ガイドで、具体的に整理しています。
一度相談して決まらなかったのですが、また相談していいですか?
もちろんです。タイミングが合わなかっただけで、それは失敗ではありません。生活の状況も、ご自身の気持ちも、時間とともに変わります。
以前、こんな方がいらっしゃいました。
最初は「単発の業務委託の仕事を探したい」というご相談でした。個人事業として開業して、その合間に働ける仕事を、と。ご紹介できるお仕事もあったのですが、働き方の条件が折り合わず、そのときはご縁になりませんでした。
それから約1年後、その方から再びご連絡がありました。結婚と出産で生活が大きく変わり、「今度は正社員として、安定して働きたい」と気持ちが固まったのだそうです。契約社員や個人事業の経験はあっても、正社員は未経験。ブランクもある。それでも、お話を聞いていると、以前よりずっと前向きで、これからへの気持ちが伝わってきました。「あのときは違ったけれど、今だ」というタイミングは、人それぞれのペースでやってきます。
だから、一度相談して何も決まらなかった方も、しばらく連絡が空いてしまった方も、どうか遠慮なくまた声をかけてください。私たちは、送り出して終わりにはしませんし、離れていった方が戻ってくることも、いつでも歓迎しています。以前のご相談の内容は、無理に思い出していただかなくて大丈夫です。「今どうしたいか」から、また一緒に考えます。

なぜ「正社員」をすすめるのですか?
私たちが正社員という選択肢を大切にしているのには、理由があります。ひとことで言えば、迷っている時期こそ、安定した足場を先に作っておいたほうが、あとの選択肢が広がるからです。
ひとつは、社会での「普通」を一度自分のものにすると、そこからの選択肢が広がるからです。会社員として働いた経験は、その後もし独立したいと思ったときにも土台になります。逆の順番――独立や不安定な働き方から会社員へ――は、年齢を重ねるほど難しくなりがちです。だからこそ、迷っている時期こそ、安定した足場を先に作っておくことをおすすめしています。
「会社員になること」は、決して自由を手放すことではありません。むしろ、次にやりたいことが見つかったときに動ける、という自由の土台になります。

なお、業務委託と正社員では、社会保険・税金・契約の扱いがどう違うのか、働き方の基礎を知っておきたい方には、働き方・契約のいろはのガイドも参考になります。
相談すると、何をしてくれるのですか?
ブランクがあっても、何も決まっていなくても大丈夫です。ツギステでは、相談から就職後まで、次の流れでサポートしています。

- カウンセリング ― いまの状況とお気持ちを伺います(何も決まっていなくてOK・ブランクがあってもOK)
- 強みの翻訳 ― 適性検査と対話で、これまでの経験を仕事の言葉に置き換えます
- 書類作成のサポート ― 履歴書・プロフィール表・職務経歴書を一緒に整えます
- 面接のサポート ― 面接練習と対策を一緒に進めます
- 就職後も ― 送り出して終わりにはしません。定着まで伴走します
費用は最初から最後まで無料です(企業側から紹介料をいただく仕組みのため)。これまでに相談者は100名以上、連携企業ネットワークは200社以上に広がり、面接に進んだ方の内定率は80%を超えています。
実際に回り道をして、また歩き出した先輩たちのインタビューは、こちらにまとまっています。就職→アイドル→再就職という道を経て採用の担当になった方など、まっすぐでない道を歩いた方の、本物の声です。
「どんな仕事があるのか、まず知りたい」という段階なら、職種別の仕事図鑑も入口になります。
最後に
進む道が一本道でなくても、まったく問題ありません。回り道も、立ち止まった時間も、あなたがこれから働いていくうえでの一部になります。「今だ」と思えたそのときが、あなたの再スタートのタイミングです。ひとりで抱え込まず、まずは気持ちを言葉にするところから、一緒に始めていけたら嬉しいです。
→ もう一度、相談してみる(無料・何も決まっていなくてOK)
活動中のトラブルや事務所との関係のお悩みには、別の無料相談窓口があります。アイドルトラブル解決サポート(LINE・無料)に相談する。

監修・執筆
桜のどか(さくら のどか)
株式会社ツギステ取締役/元アイドル(9年)/キャリアコンサルタント(国家資格)
アイドルとして約9年活動し、卒業。俳優としての活動を経て、現在は元アイドルの就職・転職サポートを担当しています。わたし自身、ステージを降りたあとに同じことで迷いました。だからこの記事は、正論ではなく「その時ほしかった言葉」で書いています。
note: https://note.com/sakuranodoka
X: https://x.com/sakura_nodoka_
株式会社ツギステ
アイドル・表現者経験者に特化した就職・転職支援サービスを運営しています(有料職業紹介事業 許可番号 13-ユ-315539/設立 2023年1月)。相談から書類作成・面接対策・入社後のフォローまで、求職者の方は無料で利用できます。
公式サイト: https://tsugisute.com//会社情報: https://tsugisute.com/company/